『虜ノ契~家族のために身体を差し出す姉と妹~』レビュー

"「組長」の血を引くオンナの強さよ"

点数ブランドプレイ時間
60点Guilty eX約8時間
シナリオ
神無月ニトロ、歌鳥、結城
原画
の歯、九次楼
紹介サイト
虜ノ契~家族のために身体を差し出す姉と妹~
備考
 

頭に「ヤ」のつく職業の人に目をつけられたら最後、暴力に始まり終いには社会的に亡き者とされる――ってのは、フィクションの世界のお話ですよね。……よね?

Guilty eXのミドルプライス作品『虜ノ契 家族のために身体を差し出す姉と妹』では、いわゆる「組長」を祖父に持ちながら普通の女の子として大切に育てられた耶雲里緒が主人公。彼女が大切な家族を守るために印南組へと身をおく決意をするところから、人生の転落と輪姦の日々が始まる。

本作ではこの「印南組」に身をおくまでのエピソードを時間をかけてじっくりと描写している。組が乗っ取られるのではないかという危機感や、それに対して何もできない己の未熟さへの葛藤。そしてついには女性として汚されることが分かっていようとも家族を守るために印南組に身を捧げることを決意するに至るまでを緻密に描くことで、里緒の気高さをふんだんにアピールすことに成功している

しかしそのために里緒の最初のエッチシーンまでそこそこ時間がかかる。そこでモブキャラの輪姦シーンを適切なタイミングで挿入するあたりよく練られているように感じた。物語を不穏な方角へと転がすと同時に、モラル感のまるでない陵辱者たちの異常性を描写し、メインとなる里緒の陵辱シーンまでの「焦らし」として機能している。

こうして引っ張った末に始まる里緒に対する怒涛の輪姦シーンはバリエーション豊かで飽きが来ない。その女体を「商品」、もしくは「おもちゃ」としていじり倒すというコンセプトで陵辱者たちが攻め、それに対して里緒は心身を削られながらも家族を守るために耐えるという構図が基本。

そして選択肢によっては里緒を守ろうと接触を試みる妹の耶雲未夢と、耶雲組関係者でナースの小見川杏子が巻き込まれていくという構成をみせる。

どのヒロインも「大切な人を守るために身を捧げる」というコンセプトが根底にあるので、そういうシチュエーションが好物ならば十二分に楽しめるだろう。

また、序盤で気高さを描写しただけあって里緒は陵辱され続けてもなかなか屈しない強さを持つヒロインなので、即堕ちないヒロインが好きという人にもオススメできる。

この点に関しては最後まで屈することなく最後には幸せを掴み報われるエンディングがあるところもポイントが高い。幸せな姿が描写されるからこそ、別ルートで堕ちるところまで堕ちる様子により興奮できるというゲス志向的にはたまらない。

とまあ、輪姦特化ゲームとしてコンセプトを絞ってよく練られたゲームである。声優も良い働きをしており、BGV(バック・グラウンド・ボイス)も完備で悪くない。しかし、それでも個人的にノれるシーンがやや足りなかったのが残念。

その原因は絵にあって、シーン毎に絵のクオリティの差が結構ある。公式サイトなどで公開されているような販促素材は全体的に良い出来のものが選ばれていると思っておいたほうがよいだろう。

Guiltyブランドの見所の一つである、エロシーンを好きな順番で連続再生できるNMS(ヌキ・メイク・システム)に関しては完成された感がある。一つのシーンを射精タイミング毎に細かく分割して連続再生できるようにしたのは正解だった。

全体的には大変丁寧な作りであるため、属性が合うならば外れることなく満足できる一作であることは間違いない。願わくば、今後も里緒のように堕ちることなく、このクオリティの輪姦作を出し続けて貰いたい。

……ところで、本作タイトルはアトリエかぐやの『虜ノ姫 ~淫魔の調律~』にそっくりなのだが、共通するシナリオライターである神無月ニトロのカラーが色濃く出ているということなのだろうか。

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