『KISS×200 とある分校の話』レビュー

"このゲームの構成物質は、キスとキスとキスとフェラチオと千島列島"

KISS×200 とある分校の話
KISS×200 とある分校の話

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WINTERS (2002-04-26)
点数ブランドプレイ時間
65点WINTERS約5時間
シナリオ
平井次郎
原画
岩本幸子
紹介サイト
KISS×200 とある分校の話
備考
 

「Kiss times two hundred…」

本作起動時に流れるタイトルBGM『新世紀』を耳にした瞬間、まるでパンドラの箱を開けてしまったかのような危機感を覚えた

新米教師の主人公(名前変更可)の赴任先は、人口わずか32人という僻地のなかの僻地。教壇に立つ学校には一人の女教師と、四人の美少女が登校するのみ。そこでは主人公(プレイヤー)の持つ常識がまるで通じない

とりわけ驚いたのが、学校に通う誰もが「キス」という行為自体を知らないということ。

主人公はそれを利用して「キス」は男女間の挨拶であると教えこみ、結果美少女たちが主人公にディープキスをねだりまくるという、シナリオライターの恥ずかしい妄想がフルスロットルな凄まじい世界観が展開される。

独特の擬音表現や「…」を多用した独特なテキストと、先述した『新世紀』を代表とするサイケデリックなサウンド、そして呼吸困難に陥りそうなほどにキスしまくりなシナリオ展開が、この電波な世界観をガチガチに固める。

この独自色の強すぎるメチャクチャな作風が、プレイヤーへの強烈な興奮を煽ることに成功しているのがお見事……というか謎。

とにかく教室で顔に精液をぶっかけられている生徒たちの立ち絵を連続で見せつけられるという倒錯感が股間にキた。キてしまったのだからしょうがない。きっと新たな性癖を開発するためにはこれくらいのインパクトが必要なのだろう。うん。

キャラクター的には天真爛漫にキスを求める吹雪みぞれと、活発系でキスに興味津々な深海京子がお気に入り。おもいっきりタブーを犯すゲームだが、かまわず明るく振る舞う彼女たちの姿にまた常識が麻痺してくる。

2002年の作品というだけあって絵とシステムの古臭さはどうしようもない。それでいて、変態的なこの世界観を受け入れられる人がどれほどいるのかと心配になる。

それだけにオススメしにくい一作だが、性癖的にも電波シナリオ的にも新世界への扉をこじ開ける怪作として印象深い作品だった。キス、フェラチオがお好みの方はぜひ。

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