『らぶおぶ恋愛皇帝 of LOVE!』レビュー

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らぶおぶ恋愛皇帝 of LOVE!

らぶおぶ恋愛皇帝 of LOVE!

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HARUKAZE (2013-05-31)
点数ブランドプレイ時間
75点HARUKAZE約20時間
シナリオ
はと
原画
大空樹、むちゃ、ひずみ
紹介サイト
らぶおぶ恋愛皇帝 of LOVE!
備考
 


9999対1。生徒数一万人を誇る鳳学園において、生徒会長・一ノ瀬ルキナ率いる生徒会の支持率はなんと99.9%。そんな権力的にも物理的にもまさに地上最強な皇帝ルキナが発した「恋愛宣言」は、常勝無敗な彼女が唯一勝ちをおさめていない恋愛というフィールドにおける開戦宣言だった。

その対戦相手は孤立無援に生徒会への不支持票を投じ続ける世話焼きな主人公・吉高秋人。この強敵をめぐり、一日にして学園のアイドルとなった転校生・鳳エリカや、個性豊か過ぎてもはや異常者の集団と化した生徒会の面々がおりなすドタバタを超えてカオスなラブコメが、本作『らぶおぶ恋愛皇帝 of LOVE!』だ。

このカオスを形成するのは普通人がまるで皆無な登場人物たちである。生徒会長は生身で暴走トラックを止め、生徒会会計は学内外の監視カメラをモニタリングし、生徒会広報部は自称吸血鬼が取り仕切る。生徒会の外に出れば転校生が初対面から灰皿で叩いてきて、従姉妹は節約のために一年前の女性誌を読んで女子力を磨く。

メインヒロインたちだけではない。鳳学園の賑やかな混沌は、フルネームもないようなモブキャラたちもが一芸こしらえ盛り上げる。たくさんの人間が集う学園という戦場が、日夜お祭りのごとく描かれる。

本作の物語は基本的にコントの連続だ。バカみたいにボケまくるアホな登場人物たち対し、主人公とともにツッコミを入れ続けていくうちに気づけば物語は進行していく。数多く用意されたネタにはとにかく突飛で非常識なものが多く、やや好き嫌いの別れるところだろうが、一度ツボに入れば休みなくぶち込まれるフックの嵐でとにかく笑い疲れること請け合い。

そんな脚本にも要所要所にしっかり見せ場があり、そこではただのコントのネタと思われたキーワードの数々が柔軟な言葉遊びでもって変幻自在に意味を変えていき、気づけば何やらいい感じのお話へと誘われているという奇妙な体験を味わえる。

とは言えやはり本作の魅力は登場人物たちのアッパーぶちかましなハイテンションっぷりにこそあるだろう。特に鳳エリカルート終盤のとある一枚絵は、圧倒的なハイテンションこそがキャラクターを輝かせるということを明示している。本作を象徴する名シーンだ。

攻略対象はパッケージを飾る五人。中でも一ノ瀬ルキナと鳳エリカの二人のルートは他と比べて倍近いテキスト量で優遇されている。とりわけ短い芒乃数ルートがそのあおりを受ける形となっているが、それでも他とはトーンの異なるシナリオ展開を見せ悪くない出来だ。

サブヒロインでは生徒会副会長の榊原イサミが良いポジションを与えられており、非攻略対象キャラながらも活躍の機会が多い。彼女だけはエッチシーンが一つと、強烈なイチャラブシーンとが用意されている。

絵は原画家三人のそれぞれの個性がぶつかってしまっているきらいがあるが、塗りが良い仕事をしており統一感が保たれている。個人的に巨乳勢のツンと立った乳首が美味

末端のサブキャラにまで用意された声優陣も、アクの強いキャラクターたちを熱演している。特に吸血鬼ヒロインである稲穂・ギ・ひかりを演じる手塚りょうこのあまりのハマりっぷりには惚れ惚れ。ぶっ噛まれたい。

音楽面では特に日常系BGMのバリエーションが幅広く用意されている。主題歌である『片想い皇帝』のアレンジである『団らん』のまったりおマヌケな感じは、常時アッパーテンションな本作におけるよい抑え役となっている。

システム面ではカスタマイズ性が大変高く、プレイする上でのストレスは全く感じない。惜しむらくは、音楽鑑賞モードの使い勝手をもう少し良くしてほしいかな、と言ったところか。

この学園はまさに楽しんだ者勝ちの青春の戦場。共通ルート終盤、学園に続々と集う登場人物たちそれぞれの闘いと大団円には心打たれた。笑える学園ラブコメを求めるならば、勢い任せな打ち上げながらも最後に綺麗な花火が上がる、そんな本作をオススメしたい。


【積みゲー崩し日記リンク】

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