『処女ビッチだらけのテニス部合宿!「アタシが処女だって証拠がドコにあんのよ!?」』レビュー

点数ブランドプレイ時間
45点マリン約10時間
シナリオ
K-TOK、須々木鮎尾、柊風里、川原圭人
原画
金城航
紹介サイト
処女ビッチだらけのテニス部合宿!「アタシが処女だって証拠がドコにあんのよ!?」 Official Web Site
備考
 

外見が派手だ。男遊びしてそうだ。だが処女だ
女子テニス部員だ。凄い巨乳だ。だが処女だ

そんな、一見ビッチっぽいけれど実はうぶな生娘という、ギャップ萌えに分類される処女ビッチをテーマにした一作……の、はず。

思わず口ごもってしまうのは、処女ビッチという視点で本作を見ると大変物足りないからだ。しかし一方で、タイトルに含まれるもう一つの要素である「テニス部合宿」から汲み取れるある要素においては非常に満足できた。この点は後述する。

ということで処女ビッチについてなのだが、この属性をストレートに反映したセンターヒロインかつ実姉である佐野ありかから見てみよう。確かに外見は派手目でギャルっぽいのだが、開始すぐにあからさまなうぶ描写を見せられるため、「実は処女だった!」というギャップが弱い

タイトルで「処女」とネタバレしているのだから、もう少し冒険したビッチアピールにもやりようがあっただろうと思う。例えばモブキャラに変な噂を立てさせるなどといった方法で、容姿とプロポーションからくる性的魅力を引き立てることもできる。こういった演出ができていないのは、ビッチと矛盾した形式である主人公独占という考えから抜け出せていないからだろうか。

他に処女ビッチにカテゴライズ出来そうなヒロインとして、アジア系ハーフで褐色肌が映える犬伏カレンがいる。しかしこちらは逆にうぶさが足りず、やはりギャップが弱い。

残りのヒロインを眺めても、小悪魔系ブラコン実妹、清楚系むっつり先輩、暴走堅物女教師と、処女ビッチにカテゴライズするには無茶がある(公式サイトでは無茶なこじつけがされてるが……)ヒロインばかり。がっかり。

ところが本作は、一点だけ非常に良く出来ているところがある。それはテニス部合宿を舞台に、処女なヒロインたちが主人公をシェアしながら繰り広げられるH勉強会というシチュエーションだ。

女子テニス部のエース選手が男性からの視線に弱いために、観衆の前でプレイする公式戦で結果が出せない――だからマネージャーである主人公(のチンコ)を使って男性耐性をつけよう! ということで始まるH勉強会。ここでの処女の女の子たちに囲まれ、好奇心から出発するソフトプレイからどんどんエスカレートしていき……という流れは素晴らしい

特にプレイ内容がエスカレートする過程で、例えばあるヒロインがセックスにまで達してしまうと、それを知った他のヒロインも嫉妬から一線を越えてしまう。こういった、主人公をシェアリングしているというハーレムシチュだからこその雰囲気が上手く演出できていた

だがしかし、その楽しさも中盤まで。後半からはこのハーレムシチュがどんどん薄れていき、各ヒロインの個性も消えていき、そして最後にはまさに個別のエッチシーンを繋げただけというものとなる。それに従いシーン内容もそれぞれ杜撰になり、シチュエーションと背景が合っていない、お風呂場でのエコーの処理がいい加減、一枚絵が崩れているといった、がっかりシーンが増えていく。

納期が間に合わず、ゲーム後半はなんとか体裁だけ整えましたという現場の様子が透けて見えてくる。処女ビッチというテーマの未消化と合わせて、失敗作感は拭えない。

最後にキャラクターについて少し細かく言及する。個人的に一番萌えたのは小悪魔系ブラコン実妹の佐野みあか。しかしこれは妹属性がヒットしたのであって、前述通りそもそも処女ビッチとは言えないキャラクターであるというのが泣き所。また、犬伏カレンは最初気だるげギャルっぽい喋り方がオーバーアクト気味で違和感があったが、中盤以降は声色にデレ要素が増えることで違和感が消え、どんどん様になっていったのが印象的だった。

一応、シーンの量・尺の長さ・内容の濃さといった、抜きゲーとしての最低限の矜持は守られているので、キャラクターさえ合えばそこそこ使えるだろう。しかし処女ビッチというテーマが消化しきれていない以上、和姦抜きゲー作品としてあえて本作をオススメする理由はない。

「テニスやってる女子は総じてヤリマン」という超個人的な偏見(と執着および性癖)に斬り込む一作として期待していたが、この認識はまだしばらく覆されることはないようだ。

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