3シナリオ攻略時点でのまとめ – 『珊海王の円環』をプレイ その1

ついに私もエウシュリー童貞を卒業しました。『珊海王の円環』をプレイ中です。
購入したきっかけは『ココロ@ファンクション! NEO』に出演して以来、一年以上音沙汰のなかった声優・羽鳥空さんの久々の出演作ということで。

GWは普通に休みが取れたので一気に攻略しちゃおうと、意気揚々と羽鳥空の声をしたキャラクターを探しに船を駆り出しました。

しかし、現在のところプレイ時間は24時間を超えましたが、未だ私が望む出会いには至っていないのであった……。

珊海王の円環
珊海王の円環

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エウシュリー (2016-04-28)

現在のプレイ状況

このゲームは開始時点で6人の主人公の中から一人を選択します。
更に、各主人公毎に「ロウエンド」/「カオスエンド」の二つのエンディングが用意されています。
つまり、最終的には12周することで、おまけ要素を除いた基本ルートを全て攻略したことになります†01

私は現在、攻略した順に次の3人のロウエンドのみを攻略済みです。

  • 魔術師ソーニャ
  • 海賊アリツ・グラナドス
  • 魔神ラファエラ

最初に選択したソーニャシナリオを攻略した際は約10時間かかりました。
しかし、ゲーム性の慣れと効率的な戦略の建て方(それにともなくセーブ&ロード連打地獄からの開放)、重複するテキストスキップにより、ラファエラシナリオは6時間ほどで攻略出来ました。
もちろん、各シナリオごとに隠し要素もありそうなので、それも攻略していくともう少し時間がかかるかもしれません。

以下の感想はようやく4分の1を攻略したに過ぎない段階ということで、話半分で聞いて頂ければと思います。


どんなゲーム?

エロゲーでは『鬼畜王ランス』などに代表される、いわゆる「地域制圧型SLG」ジャンルのひとつに数えて良いゲームデザインを持つ本作。

シナリオは、6人のプレイヤー(海賊)が「珊海王の円環」というお宝(マクガフィン†02)を奪い合い、全てを集めたプレイヤーだけがあらゆる望み叶えるという珊海王への謁見を許される……というあらすじ。

主人公を選択したプレイヤーは海や川に船を駆り、兵隊を各地に送り込み、たくさんの資産を手に入れることで有利にゲームを進めることができます。
ゲーム終了条件は自分以外のNPCプレイヤーを壊滅させることなので、領地を広げたら相手の船に乗り込んむ甲板戦や、大砲の打ち合う砲撃戦を仕掛け、敵船の沈没を狙います。

まさに「海賊」をテーマにしたシミュレーション・ゲームです。


ゲーム性のおおまかな感想

長くなりそうなので、今回は戦闘システムに深く言及はしません。あしからず。

というわけで、先に結論を言ってしまえば「惜しい」です。

本作のゲーム性は大局を見て、それに向けて長期的な計画を立てて実行する、というものではありません。
なにせ6人のプレイヤーによる争奪戦なので、後の動きが読めない要素が非常に多い上に、それも目まぐるしく変化していきます。
故に、その場その場で短期的な作戦を立てて、細かく目標を達成していくことで、最終的に全てを制圧するというプレイスタイルになります。

序盤は領地をできるだけ広げて資源を集めよう。
資源が集まったら近くにいるプレイヤーに勝負を仕掛けて消耗させよう。
しかし一人を相手にしのぎを削りあっていたら第三勢力がやってくるから折を見て逃げよう。
軍隊のレベルを上げないと相手にならないから遺跡に潜ってレベル上げをしよう……。

このように、その場その場でやることが変化していく過程はなかなか楽しいです。
従って、やるべきことが山程ある序盤~中盤は一気にのめり込むほどに面白い。

しかし、終盤になってくるとプレイヤーが減り、それに伴い変数が減り、領地もあらかた制圧済みで、やることが「残りのプレイヤーの掃討」のみになります。
つまり、序盤~中盤の楽しみどころがどんどん減っていきます。
そして、その時間がまた長い。

最後まで残っている勢力も同様に多くの領地を持ち、持久力がついています。
従って、本作のゲーム性が提示できる美味しいところがあらかた抜け落ちた状態でのプレイ時間がどうしても長くなってしまいます。

加えて、「珊海王の円環」を6つ全て集めてからも「ある展開」が用意されているのですが、こちらはやることが完全に一本道になってしまい、本作で一番面白くない時間となってしまっています。

以上をひっくるめて「惜しい」なと。

単純な素人考えですがこの「惜しい」を解消するためのアイデアとして、例えば「ランダム性の高いプラス/マイナスイベントを数多く用意する」ことなどが挙げられるでしょうか。
本作の敵プレイヤー以外のランダム要素といえば、中立勢力(モンスターや貨物船)の登場、移動くらいのもので、勢力間の力関係に影響を及ぼすようなランダムイベントは皆無です。
ゲームバランスを調整するのが難しいためでしょうか。

しかし、ゲーム後半・終盤の楽しみどころがないため、序盤がどれだけ楽しくてもシナリオ攻略後の感想はどうしても悪くなりがちです。

やっぱり女とエロゲーは締りが良くないとってことですね!


物語性のおおまかな感想

こちらははっきり、悪いです。

それぞれのプレイヤーキャラクター毎に個性を持たせて、攻略シナリオごとにプレイ感が変わるように腐心しているとは思うのですが、お話はあまり面白くない。

この手のシミュレーション・ゲームはゲーム展開によってお話が中断されるため、大枠のきっちりした物語性で見せることに向いていません。
だから合間合間の小さなエピソードにユーモアを効かせることで、次の小エピソード自体をゲームを進める推進力にしたり、キャラクターへの好感・愛着を高めたりするのがベターかなと私は思うのです†03

そんな悪条件の中では、辛うじて魔神ラファエラのシナリオはマシだったかなあと。
なんと言っても魔軍です。悪です。そしてなおかつ海賊です。
「男は奴隷! 女は性奴隷!」な世界観です。
そんな世界観ってだけでジャンル的な面白さは保証されていました。

逆に、正統派を謳う海賊アリツ・グラナドスのシナリオは、家族がどうのこうのといった物語を薄っぺらに語るだけなので、どうにも。
私が「男は奴隷! 女は性奴隷!」な世界観を求めているだけかもしれませんが。

とりあえず、まだ攻略していないシナリオの中では汚っさん枠の領主ボルハ・ロヘルに期待でしょうか。
なんといっても領主です。金持ちです。そしてなおかつ商人です。
「労働力は買う! 抱く女も買う!」な世界観なら、個人的に超楽しめそうです。

そんなワケで続きをプレイしていきましょう。
戦闘システムに関するあれやこれやは、とりあえず残りの3人のロウエンドをクリアしてからになるかなと思います。

脚注

脚注
01現在のところ、おまけ要素まで全て攻略した時点でレビューを書く予定
02物語を転がすための、それ自体には意味のないお宝のこと
03個人的にそれが最も成功している作品は『少女魔法学リトルウィッチロマネスク』だと思っています。

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