あなたの語彙力はなぜ高いのか？ ～ 語彙力をPVに変えるワザ！
はじめに
本日、ふとツイッターのタイムラインを眺めていたら、みんなが語彙力テストに夢中な模様。
私も話題の語彙力テストに挑戦してみたところ、なんとスコアは34710！ 上位0.35%という超好成績！ 夏目漱石級とも褒められ有頂天になった私は、すぐさま意気揚々と語彙力自慢ツイートです。
私の語彙力は・・・【34710】です！あなたは？ https://t.co/4Jy9KcBMJY #NLN #私の語彙力は
— こーシンりょー@SpiSignal (@KO_SHIN_RYO) 2016年8月18日
しかし、どうも様子がおかしい。
タイムラインを眺めてみると、誰も彼もが上位1%に余裕で食い込んでいるではないですか！
エロゲーオタクばかりフォローしていてだいたいの事象を「kawaii」という文字列だけで表現しがちな私のタイムラインは、いったいいつから語学博士だらけのインテリ空間になってしまったのでしょうか。
そこで改めて件の語彙力テストについて考えてみたところ、なるほどこれはSNSでバズらせることに特化した、工夫を凝らした見事なページだと思うようになりました。
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SNSでバズらせるための仕掛け
私は34710という五桁のスコアを叩き出しましたが、よくよく考えるとこのスコアは謎です。
設問は全部で50あるから、単純に1問2点で合計100点という分かりやすい採点方法をしていないのでしょう？
それは、採点基準を謎にしたまま大きなスコアを表示することで「なんか五桁もあるし凄いスコアなんだろうな～」という気分にさせるためです。
また、テスト結果における「あなたは上位○%です！」という表示も、ツイッター上に上位1%の才人がポコポコ現れている様子から一体どんな母集団における位置づけなのかまるで謎です。少なくとも、ウェブ上でこのテストを受けた全ユーザー内の順位でなく、またこのテストのスコアが綺麗な正規分布を描かないことだけは間違いありません。
以上の「手の内を明かさない」という手法により、なんだか分からないままにユーザーに満足感だけを与え、自尊心をくすぐっているのです。
自尊心をくすぐられたユーザーは自分の獲った極めて高いスコアをフォロワーたちに見せびらかせたがるでしょう。そんな単純なユーザーのために、おあつらえ向きなSNSボタンが結果画面に配置されているではないですか！
私の語彙力は・・・【34710】です！あなたは？ https://t.co/4Jy9KcBMJY #NLN #私の語彙力は
— こーシンりょー@SpiSignal (@KO_SHIN_RYO) 2016年8月18日
そんなワケでこの語彙力テストはどんどんと拡散していったのです。
全50問という絶妙に多い問題数や正答一覧が存在しない点、また解答ボタンを短時間で押下するとストップがかかる仕様など、コンテンツの手の内を明かすための検証を阻害する仕掛けもバッチリ。
テスト画面のトップで多国語対応サイトであることをアピールすることでなんだか格式高いページに見せているところなんかもポイントが高いですね。小憎たらしい！
PV稼ぎテクニックを盗む！
このブログではゲームレビューをメインコンテンツとしていますが、これまでSNS上でバズったことがありません。
今後、私も広告収入で稼ぐプロブロガーの道を歩むために、このページから盗めるところが多いように感じます。
上記のテクニックを私のレビュー記事に応用するとどうなるか、少し考えてみました。
点数は青天井
私は100点満点で各ゲームを採点していますが、100点なんて上限を設けていてはユーザーに「なんだか分からないけれどすごい点数だぞ！」という気分にさせることは不可能でしょう。
これからは完全加点方式の青天井で、五桁六桁の点数は当たり前。この世のすべてのゲームを神ゲーに仕立てあげる勢いで点数をインフレさせていきます！
順位を大げさに視覚化
点数を青天井にすることで、全体に対する基準が一見して分からなくなります。
そこですぐさま、「このゲームは私がプレイした中で上位0.35%です！」と分かりやすい図で表示すれば、たまたま検索してきたそのゲームの製作者やファンの方々をコロッと満足させ、自尊心をくすぐることができるでしょう。
「俺の好きなこのゲームはこんなに評価されているんだぜ！」と、SNSボタンをクリックさせるというアクションまで引っ張り出せるかもしれません。そうなったらもうこちらのものです！
ブログの多国語対応
ブログを多国語に対応させることで、海外で流行っているものにべらぼうに弱い日本人ユーザーの信用を獲得することが狙えます。
え、多国語化対応はコストがかかる？ どうせ日本人ユーザーの拡散力しか狙っていないのだからGoogle翻訳一発変換でOK！ 多国語対応サイトに見せかけることさえできれば、どうせ誰も多国語版なんて精査しませんから！
ま、どれもやらないんですけどね。
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