病は「気圧」から – 「頭痛ーる」と逆プラシーボ効果

頭痛ーる

私は頭痛持ちです。

月に最低一度は頭痛に襲われ、仕事に手付かず、休日も寝るだけで時間が過ぎ去ってしまうということが多々あります。

そこで、ずばり「頭痛ーる」というアプリを先月から使い始めました。

頭痛ーる:気圧予報で体調管理 - 気象病・天気痛対策アプリ

頭痛ーる:気圧予報で体調管理 – 気象病・天気痛対策アプリ
開発元:pocke, Inc
無料
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これは気圧予報を主軸に置いた天候アプリです。

頭痛は急な気圧の変化によって引き起こされるという話はよく聞きます。ちらっとググった感じ、急激な低気圧によって脳の血管をおさえていた圧力が下がり、血管が広がりやすくなり、結果周囲にある神経を刺激してしまうために偏頭痛を誘発する場合があるそうです。

そこで、このアプリは開くと真っ先に気圧グラフが表示されます。

Zutu ru

画像を見て分かる通り、急激な気圧の低下時は「警戒」と赤く表示され、対策をすることを勧められます。

また、頭痛がひどくなったタイミングで画面下の鉛筆アイコンをタップすると痛みの度合いや薬の使用の有無などを記録でき、頭痛履歴から自分の頭痛と気圧との因果関係をチェックすることができます。

ちなみに画像は本日2017年1月22日の気圧グラフ。昨日の夕方ごろから注意を促し、本日は朝から真っ赤な警告マークが光ります。

で、実際に先日の夕方から私は頭痛に襲われ、仕事に手付かず、休日も寝るだけで時間が過ぎ去ってしまいました。

気圧変化に着目することで頭痛に備えることができるという意味では有用なアプリだと思います。

逆プラシーボ効果

しかし。その有益さを感じる一方で私はこうも思うのです。

「あれ、これって気圧変化で頭痛してるんじゃなくて、(これから気圧が下がるぞ)という意識が頭痛を引き起こしているんじゃね?」と。

長年頭痛と付き合ってきた人間としては、天気と頭痛にある程度の因果関係があるということに対しては肯定します。だからこそ、「これから気圧が下がる」という事実の指摘が「じゃあこれから頭痛が生じる可能性があるのか」というストレスとなり、結果として頭痛が生じるのではないかと思うのです。

「病は気から」と言いますが、普段はあまり細かくチェックすることのないような「気圧」の情報を詳細に与えられ、あまつさえ警告までされることによって、それが病を引き起こしているのではないのだろうかと。

「この薬には効果がある」と思い込まされた上で実際には薬理作用のないものを飲むことで病が治る現象を「プラシーボ効果」と呼びますが、「これから頭痛が起きますよ」と強く警告されることで実際に頭痛が起こるのであればそれは「逆プラシーボ効果」とでも呼びたい気分です。繰り返しになりますが、気圧変化が頭痛を誘発することについては同意しますが……。

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