ファーストインプレッション – 『きゃらぶれーしょん! ~乙女は恋してキャラぶれる~』をプレイ その1
はじめに
『きゃらぶれーしょん! 乙女は恋してキャラぶれる』プレイ開始。 pic.twitter.com/6xNAjxeuUo
— こーしんりょー@SpiSignal (@KO_SHIN_RYO) 2018年10月11日
ということで、この一つ前の記事を投稿したその日に始めた『きゃらぶれーしょん! ~乙女は恋してキャラぶれる~』。
一月半ほどブログの更新が止まっていたのは、そもそもエロゲの進捗が遅々として進まなかったからだ。なんだいつものことじゃん。
言い訳をすれば、忙しかったんだ。
たとえば『将太の寿司』を読んだりするのに†01。
決して『きゃらぶれーしょん!』が面白くなくてモチベが保てなかったとか、えと、そういう理由では決してないよ。
ただそのことを伝えたくて、この遅すぎたファーストインプレッションと、最初に攻略した天鳳院 姫芽ルートの簡単なバレ無し感想を書き始めたんだ。
ファーストインプレッション
久々の女装もの
本作のおおまかなジャンルとしては女装潜入モノ×お嬢様&執事(メイド)の主従関係萌えである。
主人公・伊吹 六花は従兄妹の桜木 灰が学園のお嬢様矯正女子寮・通称「監獄」に入れられてしまったことを受け、なんとか助けようと女装メイドとして監獄に潜入するというのがあらまし。
一定の需要があり毎年何本か新作の発売を目にする女装潜入モノであるが、私が記憶している限りプレイするのはそれこそエロゲーマーにクラスチェンジして最初期にプレイした『処女はお姉さまに恋してる』以来かもしれない。
個人的には特別思い入れがあるジャンルではない。
すでに攻略した姫芽ルートの終盤で「乙女理論」というワードが飛び出すが、おそらく女装モノ+主従関係モノジャンルの代表的名作である『月に寄りそう乙女の作法』へのオマージュ†02と思われる。
私のNavel作品遍歴は今年『君と目覚める幾つかの方法』で童貞を卒業したばかりで、事前にこの話題作をプレイできていないのが口惜しい。
丁寧なコメディ
さて、そんな女装潜入モノなのだが、ロジックでは分かっていたつもりだったその面白さをずばり体験できている。
「美少女な男の子」といういかにもエロゲー的なご都合主義的な笑える嘘からはじまり、主人公のそのはわわ系ドジっ子メイド風完璧超人というキャラクターと、問題アリなお嬢様たちとの掛け合い劇はそれだけで楽しい。
さらに、女装という「嘘」が本作のテーマである「キャラブレ」、つまりは好きな人の前でつい猫かぶりしてしまうという「嘘」と重なって、主人公とヒロインのどちらも同じ問題を抱えてしまうという作りも見事だ。
ただ、個人的に女装潜入モノの定番ネタと考えていた「バレるかバレないか」展開については弱いと言えるだろう。六花くんことユキちゃんはあまりに女子力が高すぎる。
細かな笑いを生み出す演出も丁寧だ。
特に立ち絵芸にはなかなか力が入っており、セリフとシンクロさせたヒロインたちの動きと反応でいちいち笑わせてくる。
立ち絵は本作の肝であるキャラブレ要素への貢献も大きく、一方のキャラを演じているときには絶対に「出してはいけない」表情、つまりヒロインたちの素の表情がフッと出てきてしまうときの笑いと可愛さよ。
また、少し話しが重くなったり、ストーリー展開上シリアスな葛藤がちょっとでも挟み込もうものなら、その重いトーンとのギャップを活かした心底くだらない†03ギャグをぶっこんでくる辺りにコメディ作品としての矜持が見られる。
特に共通ルート終盤、六花がある重大な決意をする朝のシーンでは、その決意の直後に心底しょうもない†04女装ネタを、しかも妙に凝ったSD絵アニメーションで見せるくだりはニヤリとさせられ、同時にそのスタイルの一貫さにある種の格調の高さすら感じた。
もうこの頃には本作に対して信頼しかなくなっていた。気に入っちゃったんだ。
『きゃらぶれーしょん!』。やっぱり基礎的な掛け合いを書く力がかなり高いと思う。テンションにうまく波をもたせつつ、個々のシーンのオチの付け方とかどれも丁寧。同ライターでコンセプト的に気になってた『愚者ノ教鞭』もやろうかしらん。
— こーしんりょー@SpiSignal (@KO_SHIN_RYO) 2018年10月16日
天鳳院 姫芽ルート
かわいくてエロい
かわいくてエロい。エロゲーにこれ以上求める必要ある?
『きゃらぶれーしょん! 』、姫芽ルート攻略完了。1つ目のルートクリアするのにこんなに時間かけてて説得力ないけど、これウルトラ面白い。最高。
— こーしんりょー@SpiSignal (@KO_SHIN_RYO) 2018年11月20日
そんなわけで、かわいくてエロい。だからウルトラ面白いのである。
はじめはキザな男装女子として登場した天鳳院。しかし実はドジっ子で、その名前が姫芽とかわいく、そして誰よりも乙女だった――。
まだ1つ目のルートではあるが、分かりやすいキャラブレ、というかギャップ萌え要素としては彼女の装備が最も派手かもしれない。
男性という殻を被った姫芽の「女の子」の部分を掘り出していくというシナリオ展開は、これと言って特別なことは起きない。
しかし、ヒロインの内に隠された可愛さを発見していくことに面白さを感じる私には深く刺さるルートだった。
『きゃらぶれーしょん!』。ひさびさにこの表現を使おう。萌え転がってる。
— こーしんりょー@SpiSignal (@KO_SHIN_RYO) 2018年10月31日
そしてエロい。
特に姫芽は男装女子という属性もあって衣装の種類が強みであり、シーンごとに味わいが異なるのが嬉しいところ。尺も十分。
六花とではなく、ユキとのエッチシーンがお気に入り。
エッチシーンで抜いちゃうとそのまま進めるのがもったいなくなってその日のエロゲ活動が止まってしまう習性があるため、ひょっとしたら他ルートでもまた攻略に一ヶ月とかかけちゃうかもしれない。大丈夫か。
おわりに
正直、ヒロイン全員高感度高いのでどういう順で攻略しようかいまだに迷っている。
まだまだ長く図太く楽しめそうだ。
脚注
↑01 | 佐治さん萌え。 |
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↑02 | スピンオフ的続編のタイトルが『乙女理論とその周辺 -Ecole de Paris-』である。シリーズ構成がなかなかややこしい。 |
↑03 | 褒めてる。 |
↑04 | 褒めてる。 |