『りとる天使 ~カナタはみんなのヌキヌキえんじぇる~』レビュー

"今日のオカズはカナタちゃん!"

点数ブランドプレイ時間
75点エレクトリップ約3時間
シナリオ
クロウ
原画
織澤あきふみ
紹介サイト
エレクトリップ-りとる天使
備考
 

美少女ゲームのヒロインは、そのゲームを購入した誰彼の元にも降りてきて、その欲望を叶えてくれる。平等に。

本作のヒロイン、カナタはりとる天使。すなわちロリっ娘。作中の男たちが抱く邪な欲望を叶える為に、彼ら(僕ら)が喜びそうなシチュエーションプレイでヌキヌキしてくれる。

各章ごとに一人の男性の魂が、小悪魔エネミの標的にされる。しかしそこに現れるりとる天使、カナタによって(性的な意味で)救われる。

そんなテンプレ展開の連続なのだが、カナタとエネミの奇妙な関係が毎回提示されるため、先へ先へと読みたくなる。コメディタッチで淫語に卑語にと盛り沢山なエッチシーンもバカさとエロさを兼ねそろえており、退屈しない。

そのエッチシーンは序盤は受けシチュが目立つ。かわいいロリっ娘に卑語満載で煽られながら搾り取られるシーンはカナタのキャラに合っておりなかなかに強烈。

しかし中盤から後半にかけてはファンタジーが絡んだ変態シチュ、獣姦触手といったハードプレイがメインになるため、受けシチュ目当てで購入するとやや面食らうかもしれない。

ちなみにエネミによるマゾいシチュはない。小悪魔なのにない。これっぽっちもない。

エネミはエッチシーンでは基本的に巻き込まれ要員。カナタが男たちとまぐわうのを見て思いっきり欲情する姿はかわいい。エロエロな目に合って必死なシーンもかわいい。

そしてエンディングではそんなエネミの正体と、りとる天使の秘密が明らかになる。それは尖りに尖った青くてケレン味たっぷりなエンディングで、すなわち「モノ好き」のための物語。

無防備でプレイするとかなり面食らいそうな好き嫌いの別れるラストだが、個人的には魂をぶち抜かれるほどのインパクトだった。当分忘れられない一作となりそうだ。

シナリオは一本道で、各章を見る毎に「チャート」として記録される。一度観たシーンは「チャートセレクト」で見なおすことができるためセーブ&ロードが無い。当然エッチシーンもチャートセレクトから飛べるため、回想モードもない。

このシステムにはプレイ進行度が一目でわかることや、セーブ&ロードせずとも見たいシーンにいつでも飛べるというメリットがあるが、見たいエッチシーンをいちいちチャートから探さねばならないというデメリットもある。それでもロープライスの短編であるためデメリットの影響は小さく、悪くないシステムかなと思った。

やはり基本は織澤あきふみの描くキュートなロリキャラに絞り尽くされるエロエロゲームと思っていい。なぜなら本作のエンディングは「モノ好き」と、そして製作者のためだけにあるのだから。

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