2015年日本公開映画ベスト10


2015年が終わった。

現時点で、昨年日本公開された映画の鑑賞本数は29本。ギリギリ30本に満たず、無念千万である。昨年は2月まで多忙で一本も観れなかったため、それも加味して今年は40本超えを目標としたい。
ちなみに、あえて「現時点で」と前置きしたのは『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』『007 スペクター』など、予習が済んでいないため劇場で観るつもりだがまだ観れていない新作が残っているためだ。

とりあえずベスト10としたが、昨年もたくさんの面白い映画を劇場で観ることができた。
鑑賞した映画はすべて最大5つの星を付けてEvernoteに雑感を残しているのだが、今回は計11本もの星5つ作品と出逢えた。
……つまり、今回のベスト10にハブられた作品が一作あるということでして。まあ、それは次点という名の残念賞としておこう。

そんな訳で、10位から順に観た当時のツイートと簡単過ぎる短評を交えつつ発表していきたい。


10位『海街diary』

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今年一番の萌え映画(実写編)。

浅野すずを演じる広瀬すず(わかりにくい)の圧倒的な可愛さはもちろん、それを印象的に魅せるシーンの連続で鑑賞中は幸福に包まれる。
綾瀬はるかや夏帆は元々好きな女優だったが、苦手だった長澤まさみの良さ(=エロさ)に気づけた意味でも収穫の多い作品だった。


9位『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』

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昨年のアカデミー作品賞受賞作品。

全編を1カットのように見せる特殊な編集を筆頭に、非常にトリッキーなストーリーテリングで展開される負け犬男の再起物語。
娘役のエマ・ストーンが見せる表情の変化でハッとさせられるシーンが多々あって印象的だった。


8位『ジュラシック・ワールド』

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意識的に『ジュラシック・パーク』と似せた構成であり、それでいてその原点をも超えた興奮を与えてくれた一作。
一見してヒトと分かり合えないように見える恐竜たちと、ほんの一時だが繋がりを得ての協力プレイで「怪獣」に挑むクライマックスでぶっ飛ばされた。


7位『ナイトクローラー』

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史上最凶の人間のクズを演じるジェイク・ギレンホールがクズすぎてカッコイイ!

「ナイトクローラー」という、夜のロサンゼルスで起こる事故や事件といった血なまぐさい現場専門のパパラッチとして主人公がのし上がっていくサクセス・ストーリー。
「倫理の一線を笑って踏み越える」才能があるからこそ出世できる。ジェイクのサイコパス演技に脱帽。


6位『インサイド・ヘッド』

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「隙の無さ」という点においては他の追随を許さない、非常にハイクオリティな一作。

感情の擬人化というアイデア。そこから導かれる抽象的なテーマを子供でも理解でき、大人でも納得できる物語に昇華している。
お話はミニマムだがそこには壮大なスペクタクルが隠されており、しかも人生という広範なスパンにまで言及している。


5位『I LOVE スヌーピー THE PEANUTS MOVIE』

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今年一番の萌え映画(アニメ編)。

クオリティで言えば断然『インサイド・ヘッド』が上だが、思い出補正という圧倒的な武器が涙腺を狂わせて全編泣いてた。死ぬわ。


4位『マッドマックス 怒りのデス・ロード』

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説明不要、2015年を掻っ攫ったお祭り大作。

全編「こんなの観たことねえッ!」なアクションの連続。しかもそれが通常のアクション映画の3倍以上の密度でぶちこまれてて休まる暇もない。
ビジュアルブックであるメイキング・オブ・マッドマックス 怒りのデス・ロ-ドもとんでもなく見応えある内容なのでオススメ。


3位『クリード チャンプを継ぐ男』

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『ロッキー』新シリーズ。

まず『ロッキー』自体が生涯ベスト10に入るレベルで好きな作品なのだが、それに匹敵する勢いがある。
とあるシーンで「ロッキーのテーマ」の前奏が流れた瞬間に、涙が出たとか鼻をすすったとかじゃなく、マジでむせび泣いた。「ヒックヒック」というレベルである。


2位『キングスマン』

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2015年はスパイ映画が盛り上がった印象があるが、個人的にはコイツ。

全編通してボンクラな小ネタやスタイリッシュなアクションの連続でまったく飽きることなく最後まで突っ走るのだが、誰が観ても印象に残るであろう「2つの見せ場」が本作の面白さを異次元にまでぶっ飛ばす。
特に、クライマックスの「花火シーン」は間違いなく映画史に残るキチガイ具合で、未見ならばこれを拝むために観るべし。


1位『セッション』

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今年は個人的に『セッション』の一年だった。

ジャズドラマーを目指す主人公と、本物の才能を発掘するためならばそれ以外の凡人は潰しても構わないという勢いで鬼シゴキする教官。
この師弟間のヒリヒリする関係を描く展開も無類に面白いが、そこまで溜めに溜めたフラストレーションを爆発させるクライマックスで、「何か凄いものを観てしまった」という感動に縛り付けられるかのように席を立つことができなかった。

本作を観てからはずっと作中で演奏される「キャラバン」を聴き続けています。


ちなみに「次点という名の残念賞」は『ガールズ&パンツァー 劇場版』でした。

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