カサブランカ – 『景の海のアペイリア カサブランカの騎士』をプレイ その1
プレイ進捗
『景の海のアペイリア カサブランカの騎士』をプレイ中。
昨年攻略した数少ない2017年発売のゲーム『景の海のアペイリア』(以下「前作」)のファンディスクだ。
プレイ進捗としては、共通ルートを終え、沙羅と七海のふたりのヒロインのうち、沙羅ルートを攻略したところまで
正統派続編
現段階ですでに感じていることとして、本作は前作のファンディスクであると銘打っているが、そこから想像される内容よりずっと正統派続編であるとうことだ。
そう感じる理由は二点、
第一に、前作のトゥルーエンドの後の続きの物語である点。
第二に、前作と類似したシチュエーションに再び主人公・零一が巻き込まれる点。
前作は完全没入型MMORPG「セカンド」が暴走した結果デスゲーム化し、そこにシンギュラリティ後の「何が起きても不思議でない世界」が合わさって生じたある状況からの脱出を図るシチュエーション・スリラーの要素が色濃くあった。
本作ではそのシチュエーション・スリラー要素を継承した展開を見せる。既プレイ者には何が起こるかここでわざわざ言及せずとも予想がつくだろう。
本編のトリッキーな内容から普通キャラクター補完系のFDではないだろうと予想していたが、その期待にしっかり応えてくれている。
ダメ目な大人のお姉さん
本作のヒロインは本編ではエッチシーン有りのサブヒロインだった七海と沙羅の二人。
この二人は前作で明かされるある特殊な関係にあるのだが、とりあえずここでは割愛。未プレイ者は自分の目で確かめよう。いや、この後の言及でなんとなく察するとは思うが。
主人公である零一は学生であるが、この二人のヒロインは「セカンド」で知り合った女性でどちらも社会人。攻略対象が非学生ヒロインふたりというのがファンディスクという特殊な形態ならではといったところか。
ふたりとも重度なゲーマーであることは前作からも分かるが、本作をプレイして新たに分かったこととしてどちらもダメ目な大人のお姉さんであるということだ。
現時点で攻略済みの沙羅については、幼少期のエピソードから現在の男勝りな性格になった経緯が語られるが、その男勝りを演じる彼女に対して零一が前作でもおなじみのセクハラ攻撃を畳み掛けることで涙目で「馬鹿」としか言えなくなるところがたまらなく可愛い。
七海についてはまだ非攻略なので突っ込んだことは言えないが、こちらも零一の前では大人を演じて責任を引き受けようとするが、そこでちらりと見せる弱さを零一に肯定されることで一転して少女の一面を見せるという展開が可愛い。
おい、どっちも可愛いじゃねーか。
ということでダメ目な大人のお姉さん属性の方はこんな記事読んでないでさっさと前作からプレイしましょう。
カサブランカ
本作のサブタイトルは「カサブランカの騎士」。
私は「カサブランカ」と聞いて最初に連想するものは「君の瞳に乾杯」の名台詞で有名な映画『カサブランカ』†01であるが、この映画のタイトルはモロッコの都市がタイトルの由来なのでまさか関係はないだろう。
ということでググってみたところ、カサブランカはユリ科の花で、結婚式のブーケでよく使われているあれのようだ。そして、「ユリの女王」と評されていることを知る。みなまで言うまい。洒落たタイトルだ。
ちなみに。カサブランカはヤマユリやタモトユリといった日本が原産のユリの仲間だがオランダで交配され、そしてオランダでは品種の固定を行った花に土地の名を付けることが多く、そんな訳で「カサブランカ」と命名されたようだ。花言葉は「高貴」。
関連リンク
・『景の海のアペイリア』レビュー
・『景の海のアペイリア ~カサブランカの騎士~』レビュー
・【ネタバレ有り】継承と補完、そしてFDならではの展開 – 『景の海のアペイリア カサブランカの騎士』をプレイ その2
脚注
↑01 | Amazonプライムビデオにもラインナップされている。ラブロマンス映画の歴史的傑作のため、未見ならば鑑賞しても良いだろう。 |
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