「アトリエかぐや No.100達成記念キャンペーン」でまとめ買い
はじめに
あまたある抜きゲーブランドの中で、アトリエかぐやは随一の存在感を持つ。
特にゼロ年代前半から中盤にかけて、エロゲー全盛期と主張する方も多くいるこの時期に「抜きゲーと言えばかぐや」と言っても過言ではなかった。
もちろんそんなアトリエかぐやにも迷走と呼ばれる時期はあった。
2006年。
お姉さん系のヒット作を連発していた看板原画家choco chipさん原画作の決定版ともいえる人気を誇った『姉汁 ~白川三姉妹におまかせ~』の次作が、一転してブランド初期のロリ系の絵柄に回帰した『Schoolぷろじぇくと』だったことに驚いた記憶がある。
極めつけはもう一つの看板であるM&Mさん原画作にして、びっくりするほど唐突に発売された3DダンジョンRPG『ダンジョンクルセイダーズ ~TALES OF DEMON EATER~』はお世辞にも良作とは言えないほどに3DダンジョンRPG部分の出来に難があったが、その後のM&Mさんの担当作を見ると寧ろこの方向性こそを志向していたということが分かる感慨深い一作であった。
2011~2012年。
両看板であったchoco chipさん、M&Mさんがアトリエかぐやを離れ、この時期は路線変更的に低価格帯のソフトを乱発しはじめた。
特に2011年9月10日は『はらハラしちゃう!!〜親にはナイショの子作り性活〜―甘原出雲編―』、『姉はカノジョで専属メイド』、『発情し~ずん』の三作を同時リリース。両看板離脱後の試行錯誤感を漂わせた。
私もこの頃からあまりアトリエかぐやの新作をチェックすることもなくなった。
そんなアトリエかぐやもブランド発足から早17年。
ブランドの製造番号100番目として『夏汁100%』が先月発売された。
今作の出来栄えは他者の評価は待つこととして(そもそも買ってない)、ここではその発売記念として始まった「アトリエかぐや No.100達成記念キャンペーン」のひとつ、「よりどり10本10000円キャンペーン!」について言及したい。
なぜなら、これほど各人のアトリエかぐや遍歴†01を詳らかにするにふさわしい機会はないだろうからだ。
そんなわけで、ここでは私が実際に購入した10本と選出理由を語っていきたい。
私が選んだ10本
では早速私が選んだ10本を並べたい。順番は発売日順、リンクは私が購入したDMMでの作品紹介ページである。
- 人形の館 〜淫夢に抱かれたメイドたち〜 DL版
- 原罪の教室KAGUYAコレクション
- 姉汁 KAGUYAコレクション
- プリマ☆ステラKAGUYAコレクション
- いじらレンタルKAGUYAコレクション
- 禁断の病棟KAGUYAコレクション
- わがままミルクDEしてあげる 〜エッチなお姉さんたちとのドピュドピュのホームシェア生活〜
- しゃぶらレンタル 〜エッチなおねえさんとのエロエロレンタルお勉強〜
- ペンペンペナルティ 箱入り娘たちをHにオシオキ!!
- 新妻ふわトロ癒やらしエステ 〜毎日がHなラッキー×トラブル×ハプニング〜
今回のラインナップは約1600円の作品と3500円の作品が混在しており、当然後者を中心に買い揃えるほうがお得なのは間違いないのだが、私の選出は上から『禁断の病棟』までの6作品が1600円となった。
損得をあまり重視せず、「まあ、どうせ積むし」という悲観的チョイスであり、やりたくなったときに手元にあって欲しい作品を重視した結果である。
以下、私が勝手に線引きした初期・中期・後期ごとに選出理由や惹かれたポイントを紹介したい。リンクはアトリエかぐやの公式紹介ページである。
初期作品
上から三本、『人形の館』、『原罪の教室(牝奴隷)』†02『姉汁』はアトリエかぐやの初期作と言えるだろう。
実はこの時期の作品は『最終痴漢電車2』、『瀬里奈』などプレイ済み、『ナースにおまかせ』、『マジカルウィッチアカデミー』、『家庭教師のお姉さん』などは積んでいるので、順当に手元にない作品を選んだ。
てか「決定版」とか先述してたのに『姉汁』持ってなかったのかよとか言わない。
中期作品
続く三本、『プリマ☆ステラ』、『いじらレンタル』、『禁断の病棟』あたりはアトリエかぐや中期の作品と言えるだろう。
この辺りになると手元にない抜けた作品が増えてくる。
choco chip原画作の中でも特にキャラ萌え方面で評判の良い『プリマ☆ステラ』はとりあえず抑えとこうということでチョイス。
実はchoco chipさんよりも私の好みに近い有栖川千里さん担当作から未所持の『いじらレンタル』も選択。彼については2013年あたりの絵柄が一番好きで、この頃はまだ少し野暮ったい印象が強い。
『禁断の病棟』はM&Mさんのアトリエかぐや最終作。担当前作に当たる『最終痴漢電車3』がずば抜けた傑作だっただけに地味な作品だが、出来栄えは気になるところ。
後期作品
最後に四作、『わがままミルクDEしてあげる』、『しゃぶらレンタル』、『ペンペンペナルティ』、『新妻ふわトロ癒やらしエステ』はここ5年ほどの作品で、アトリエかぐや作品をほとんど所持していない時期となる。
『わがままミルクDEしてあげる』、『しゃぶらレンタル』の二作は有栖川千里さん担当作の中でも私の股間に特に響く絵柄の時期の作品だ。この二作の間の時期に発売された『モーレツ☆にゃん×2 クリニック』が良作だったので素直に期待したい。
今回挑戦だったのは残りの『ペンペンペナルティ』と『新妻ふわトロ癒やらしエステ』のみゃぁんさん原画作二本。
いままで苦手な絵柄だと想っていたが、今回のキャンペーンで改めて見返してみるとこれはこれでイケる気がしてきたので、女子大生と人妻で揃えてみた。
特に『ペンペンペナルティ』は榎津まお、『新妻ふわトロ癒やらしエステ』は三十三七と、好きなベテラン声優の名人芸が楽しめそうだというのがとどめの一押だった。ブランド内の常連声優が多い中、この二名は比較的出演作数が少なめというのもポイントだった。
実はこれが欲しかった
実は欲しかったけれどキャンペーン対象でなかった作品を軽く紹介。
まずは『淫皇覇伝アマツ ~白濁の呪印~』。
choco chip、M&M作品が続く中、赤賀博隆さんが原画を担当した作品として印象に残っている。ダークな和風ファンタジーという方向性も好み。
続いて『ダンジョンクルセイダーズ2 ~永劫の楽土~』。
正直一作目はもう二度とプレイしたくなかったりするが、だからこそ二作目がどうなってるかは気になるところ。こういう機会でもないと絶対手を出したくないし。
続いて『さくら色カルテット』。
『アマカノ』シリーズで好評を受けたピロ水さんの最初の商業単独原画作ということで、公式サイトを覗いてみるとキャッチーな絵柄はこの時点ですでに健在だった。
また、アトリエかぐやはよほどのことがない限り延期をしないというところも特徴だが、本作は東日本大震災の影響で延期せざるをえなかったというエピソードも印象深い。
最後に『あくめる∞ファミリー Hな家族のアクメループロワイヤル!!』
榎津まおボイスの褐色ギャル。これ以上の理由はいらない。
おわりに
この売り方、正直イイね。他に同じことができるブランドはほとんどないだろうけれど。
他の方がいったいどういうチョイスをしたのかすごく気になったので、自ら晒していったのだった。